2014年2月4日火曜日

テニスの未来の最強サービスを考える。


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テニスのトッププロのフォームについていくつか書いてきました。実はいままでサービスについてはあまり触れていません。私自身はテニスのコーチではないのでサービス自体は、もっと速度の出て、体に無理がかからずという基準で考えます。それを踏まえた上でいまより
更にスピードの出るフォームについて考えたいと思います。それと同時にサービスに問題点を抱える選手のその原因についても記載します。

基準としてどれだけ速度を出すかと考えてそれから逆算してどのように体を使うか
と考えます。

もっとも速度が出るとはどういうことでしょう。

それは簡単です。ラケットがボールに当たるときにどれだけラケットに速度がでているか
です。



ではラケットに速度を出すのはどうするのでしょう?

ラケットの腕をたどると肩になります。肩を縦に後にひいたしなりがどれだけ大きくなりそれが前に行く速度がどれだけでるかになります。以下絵がそうなります。胸郭自体の縦のしなり、と横の回旋(肩甲骨を寄せる動き)



体全体では




後に引いた肩がどれだけ前にいくかということは、肩の前(胸)の筋肉が引き伸ばされて、それがどれだけ早く収縮するかということです。

以前に何度も話しましたが、

筋肉はSSC(ショートストレッチサイクル)という機能があり、短時間で一気に引き伸ばされると縮むときただ伸ばすよりはるかに早く収縮します。ということはこの筋肉をどれだけ
短い時間で大きく引き伸ばすかになります。

これがどれだけ早く引き伸ばされるかがサービスの速度のほとんどになります。

あれ? じゃそうであれば下半身とかいらないのでは?
という疑問が出てくるかと思います。

実はこのために、下半身の動きが必要なのです。

上半身と肩の意識だけで引き伸ばした場合では、対して肩を後に引けません。
強い下半身の力を利用することで、初めて通常ではいかない大きな稼働域に早く
後に引くということが可能になります。


そのための下半身の力をどうやって出すのでしょう?

股関節の進展、外旋をつかった大きな腰の押し込みが、それを生み出します。
これで腰が前にいくことで(そのときに肩をキープしようとすることで)大きく
肩が後に縦に残ります。


ではこの腰の大きな押し込みはどうすればいいのでしょう?
それは肩と同じです。股関節でSSC を生み出すのです。

股関節でSSCを出すのに大事なのがトロフィーポーズと呼ばれるものです。
トロフィーポーズでは上半身ばかりクルーズアップされますが
実はスピードを出す上で大事なのは下半身です。そしてこれが力を出しきれていないことが
多々あります。




ここのポイントは腰を横に移動する最に並進運動による移動エネルギーの捻出、
そのエネルギーと止めて、腰の回旋と押出の力になるのですが、その際の腰の
力を溜めることです。
具体的には以下の通りです。


  • 腰を逆回転させること。(回旋の溜め)
  • 股関節を内側に絞る。(回旋の溜め、押出の溜め)
  • お腹上を逆回転させること。(上半身の溜め)
  • それと前足の踵を勢いよくふむことです。(移動エネルギーの加速、回旋と押出の溜め)



写真はアンディロディックです。実はこの最の踵を踏む力が弱いことが見て取れます。踵を強く踏むと股関節が伸びるのですがこの動きが弱いのが見て取れます。



まとめると、

ラケットをどれだけ速いインパクトでボールに当てるか
そのためには、どれだけ早く大きく肩を後にひいて胸をしならせるか
そのためには、どれだけ強く腰を押し出せるか
腰を強く押す準備する


ということです。これ時系列に写真で並べると







こうなります。

例としてフォームとして非常に洗礼されている。ロディックを取り上げましたが、
次では現在のトッププロについて取り上げようかなと。

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