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あたりにいくつかあります。
ナダルのフォアハンドの特徴はスピンとパワーのあるボールを共存させていることです。
それはよく軌道で表されます。以前はスピンがものすごくつよくかつスピードのある球をコートの奥に入れるということは難しいことでした。球速とスピンの両立です。力を回転にかけてしまえば球速が、球速をかけなければスピンがということでした。
物理的にいって身体生み出す力が同一であれば、両立することは難しいです。
ということはボールを打つ時のエネルギーが圧倒的に大きいということです。
ラケットを振るパワーが強い -> 腕を振るパワーが強い。 -> 肩を振るパワーが強い
というこです。過去の選手に比べて明らかにナダルは肩を振る力が強いということです。
だからと行って肩周りだけを鍛えればいいわけではありません。
肩といっても力を一番発揮するのは胸の筋肉です。
以前にも何度か述べたように、筋肉は縮める時に力を発揮します。ですので筋肉ができるだけ伸びてそこからどれだけ早く収縮できるかによって瞬間的に発揮されるパワーがきまります。縮むのに伸びていれば伸びているほどいいということです。
ですが最初から伸ばしたままの状態から縮めればいいかというとそうではありません。
筋肉にはSSC というものがあります。瞬間的に筋肉を一気に伸ばすと反射により、
筋肉を守ろうと縮もうとします。この際に一番力を発揮します。(短時間で筋肉が収縮されます。)ということはどれだけ一瞬に筋肉を大きく引き伸ばすかが大事になります。
トップスピンの場合は特にラケットを回してスピンさせるわけですから、縦の動きが強い必要があります。胸の縦に縮む動きです。
ですから、ナダルは胸を縦に一気に引き伸ばします。その引き伸ばすほうはラケット側の首の根本を引くような感じです。
ナダルの一番の特徴は、後股関節の伸展により腰が非常に前に上に伸び上がるような動きです。
この動きをすることで腰が前に行きますので、首の根本を我慢することで、身体の前面に筋肉そしてラケット側の胸の筋肉がさらに引き伸ばされます。
それがまずひとつです。
次に首の根本を我慢したまま、脇を横に回転します。そうするとさらに首の根本が伸びるストレスがかかります。これを利用しています。
このときにはまだ首の根本は我慢したままです。横回転のちからすら縦のちからに利用しています。
これが2つ目です。
最後は非ラケットサイドの胸です。
ラケットサイドの胸を引いたまま、非ラケットサイドの胸を前に潰すように動かすと
(胸が互い違いになる感じです)ラケットサイドの胸から首にかけて伸びるストレスが
かかります。
これがナダルのフォアハンドのちからの源になります。
- 腰の押し出し
- 脇/腰の横回転
- 前胸の潰す動き
この3つの動きで一気に力を出すのです。ですがこれらは同時に行えません。
腰の押し出しで首のストレスをつよくして、そこから腰の横回転と共に
残り2つを一気にかけて、それをラケットのインパクトの寸前に収縮して利用します。
腰の押し出し -> 脇の横回転 + 前胸の潰す動きを同時
をよどみなく行います。このタイミングを熟知しているからこそ、リバースフォアハンドでもアレだけの強さのぼーるをうてます。
フォアハンド等で(特に強く早いトップスピンを打ちたい人はとくに)できだけ首の根本を我慢して、そしてそれを順序よく発揮するということに注意するといいです。
ひねり戻しとよくいいますが、それで横の捻転差ばかり意識してしまい首が引けてない例を
よく見ます。それでは力は発揮されません。
実はこの流れはサービスでも同じです。腰を押し出すのがトロフィーポーズです。
サービスの最大に力を出す流れをフォアハンドでやっているだけです。これだけのフォアハンドが打てればサービスは強いはずです。あるきっかけでナダルはサービスも強くなったのはそういう理由もあります。
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