2011年8月15日月曜日

革命的で新しい股関節の使い方 ラファエルナダルとロリーマキロイ


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身体操作の基本原理のまとめ において最大の力を出すには肩甲骨と股関節の回旋を最大速度出しそれがインパクトに合わせる

というイメージで体を使うことが最大限の力を出す方法だと述べました。その股関節の回旋の際の使い方がいままで違う使い方を

する選手がテニス界とゴルフ界にいます。それがラファエルナダルロリーマキロイ の二人です。

従来は股関節の回旋をする場合は

  • 後股関節の伸展(足を後ろに伸ばすような動き。股関節を前に伸ばすような動きです)
  • 後股関節の外旋 (腰を横に回旋させる動きです)


をほぼ同時にかけていました。

その例としてテニス ゴルフ両方の例を上げます。

ロジャーフェデラー







石川遼








後膝と後股関節の根本が同時に回旋していっています。


フェデラーはまだ少し小さいですが、石川遼にいたっては顕著です。

しかし二人は最初に股関節の伸展と膝関節の伸展だけが最初に起こります。そして体が浮くような動きが入り
そこから腰が横に回旋していきます。膝が前に向かずに股関節が伸びていく動きが両者ともあります。


ラファエル ナダル





ロリー マキロイ



二人共特殊なフォームで特殊な球を打つと言われています。それはただの選手の癖のように。

そしてこのフォームによってラファエル・ナダルは他の選手には打てない強いトップスピン、
リバースフォアハンドを可能に。

ロリーマキロイは非常に体が安定した状態での強いショットを可能にしています。

ではなぜこのような効果を生むのでしょうか?

完全にはわかっていないと思います。そういったことを記載した文章もみたことはありません。
ここでいくつかの仮定をします。この動きによる効果は

  • 股関節の横の回旋のため、その後の体幹の回旋の速度が速くなる。そしてより大きく股関節が回旋する。
  • SSCにより利き手側の腹筋胸筋を効果的に使える。胸郭のおおきなしなりがでる。
  • 股関節が浮くことにより抜重効果を生み、股関節の回旋がしやすくなる。
  • 通常は股関節の横の回旋時に同時に重心の移動が発生するが、最初の股関節の伸展で重心移動をすませるためより前で回旋の力をロスせず伝えられる

というのが考えられます。とくにラファエル・ナダルの特徴のあの大きな胸郭のしなりはこの使い方がだしています。そして
それが縦方向の力になり強いトップスピンやラケットを横に回さずに強いリバースフォアハンドを打つということを可能にしています。

しかし、いくつかの欠点もあります。


  • 股関節の伸展から横への回旋の動きのつなぎが非常に精妙な動きで難しいため、うまくいかないと開きが速くなり力を発揮できない。
  • 股関節に乗れていないとできない。
  • 股関節の回旋の柔軟性が必要。
  • 体幹の強度がいままでものよりも必要。

という点があります。ラファエルナダルは筋トレばかりして筋肉でプレイしているという言説もあるようですが、
この使い方のためにはあの強靭な体幹が必要なのです。

これは予想でしかないのですが、二人共元々フォームについて細かい指導を受けずにとにかく回数を振って来たのではないかと
おもいます。そんなことをすれば普通は体がぶっ壊れるのですが、そこが才能の違うところではないかなと考えます。

この股関節の使い方の実現性が高かめると(他の選手でも)とさまざまなスポーツがもしかしたら変わるような気がします。
野球のピッチャーでも大きな変化の可能性がある気がします。
(そろそろメジャーリーグのピッチャーに現れそうな気配がします)


具体的な操作方法

このやり方で大事なことは


  • 股関節を伸展させるときに決して膝とつま先の角度を変えない(かわると力が逃げる)
  • 対象物方向と逆の横方向の絞り(ため)を維持する

になります。

感覚としては股関節を伸ばす際に足首は伸ばさず、膝と股関節だけを伸ばす感じにします。
伸ばす際には足の外側に体重をかけながら伸ばして
いきます。足の内側(拇指球側)にかけると横方向のタメが開放されるのでいけません。



こんな稚拙な文章でもだれかが実現できて効果的なプレイができるようになるのを祈ります。







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