というかかなりおもしろいな。絵柄が微妙に受け付けず、前作クリとリスは読んで
ない。
ふと仕事で外にでる際、電車の暇つぶし用にヤングアニマルを買って、いつも観る漫画も制覇してしまったがまだ終点までは時間があるし、グラマーなおねえちゃんもいないし、おもしろい顔したやつも、おもしろい会話をしてるやつもいないのでなんとなく読んでしまったらやたらおもしろかった。ハチワンとも違うし(というかあれと違くない将棋漫画はやばいか)勝負師の抱える(対局中でもその外でも)心理描写とか
すごくよくできていておもしろい。まぁかなり暗い話なのだけど絵柄と細かいほんわか(フカフカといったほうがいいのか)ギャグであんまり暗くならずに読めるのもバランスとしていいのかも。
少女ファイトとかもこういう描写がすごく描かれてていいのだけど、
こう勝負師の心理描写みたいのがうまく書ける人が女性漫画家ばかりなのは
どうなのという気がする。世のスポーツ漫画みたいのはろくなのがない。
だいたい高校生の半人前みたいなのばかりだし。(少年漫画だとしょうがないか)
漫画読んで考えさせられる俺も頭悪いのだろうが、この漫画でわりと悪役ぽい一面で
書かれている、後藤という棋士と主人公の義理の姉(内弟子扱いの家の姉だから義理なのかどうかもわからんか) のキャラがちょっと考えさせられた
後藤というのは
- タイトル戦に出るぐらい強い
- 重厚な棋風
- かなりの男前
- 妻子持ち
- 不倫しまくり
- しかもその義理の姉もいただいている。
- そうとう人でなし(まぁ天然で不思議系なやつとはまた違う)
というキャラ付けがされている。よくあるスポーツ漫画だと
まぁ性格的にきちんとしてないと(まじめだったり、ひたむきだったり)
成長して強くなれんみたいなものがよくあるわけ。(一時期は強いがのびなやんだり崩壊したりする?)
実際はそんなことは関係ないわで、
その性格(そとから見えない内なるなのかもしれんが)が競技に反映されていれば
たいてい強かったりする。そういう当たり前なんだけどのことが気になってしまった。
まぁでもこの性格で重厚な棋風はないだろうという気はしないでもないw(将棋ではそういうのがあるのか)
そういえば、この後藤という人の性格付けをみて
友人が某旧帝大の数理研にいるときの指導教官を思い出した。
- まぁ某帝大の数理研の教授になるぐらいなので数学者としてすばらしい能力(分野も代数幾何だし)
- かなりの男前
- 妻子持ち
- 不倫しまくり
- そうとう人でなし(まぁ天然で不思議系なやつとはまた違う)
院生の教育はほとんどせず、お前はクズなので修士もやらんみたいなことを平然といい、
ならば他の指導教官のところにいきたいといっても拒否。
みたいなことがあったようだ。
それによって、その院生が逆ギレして不倫現場写真を激写してそれでその指導教官を
半分脅して、
おれを指導しろ(論文もちゃんと観ろ)
or
他の研究室に行かせろ
or
die(まぁ某帝大の数学の教授が不倫しまくりで人でなしはなかなかnews としてショッキングでマスゴミは好物なのではないかと個人的に思う)
てことになったらしい。その後他の研究室にいったようだその院生は。その友人も愛もなく罵倒されつづけて少しだけ心を病んで、一年多く修士をやっていた。(その後数学の道はやめてしまった)
ていう事件を思い出した。
こういう現実の事象を思い出してしまう漫画にすこぶる弱いなおれは。
もうじじいということか。それにしてもまだ3巻しかでてないのに
おもしろいことに気がついたのは痛いせめて10巻ぐらいまででてから一気読みが
よかった。しかしこれくらい心理描写がおもしろいサッカー漫画とかでんかね...
しかし将棋って厳しいよな
奨励会経由しないとほぼプロになれないわけだし、(まぁなんか騒ぎがあって特例みたいなシステムがやっとできたらしいけど ) 年齢制限があるわけだし(
まぁプロになれそうもないのにその後将棋やらされて人生崩壊とか避けるシステムなんだろうけど)。このあたりの敗者復活がないのは日本の文化のいやな面な気がすごくするな。段位をあげるのに特定数にさえ勝てばいい(勝率を保持して)みたいのは端的ですごくいいのだが(うちの空手もそうだ。というかうちの空手のそのあたりのシステムは将棋からそのままもってきててる気がする)やはり敗者復活がないのがあれだ。
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