身体操作の基本原理のまとめ2
革新的で新しい股関節の使い方
体幹の重要性
といった文章で股関節の動きについて書いてきました。多くの運動者、プロスポーツ選手を含め
ほとんど人は股関節を使い切れていません。特にプロスポーツ選手においては日本人は特に顕著
だったりします。(それはアジア人が骨盤が通常状態で後傾傾向にあるのも理由であったりします)
股関節を使い切るとは下半身の全ての力を使い切るとも言えます。
股関節の使い方には二種類があります。それはいままで述べてきました。
- 股関節の回旋。
骨盤を横方向に回旋する。
- 股関節の伸展の分離による重心点移動の加速。
骨盤の前傾の傾き角を変化させることで。縦の力を使う。
の2つになります。
股関節の回旋に関しては、一般的に腰を回せと言われるものです。そして骨盤力という書籍などでも
語られたりします。これはどのスポーツでも一般的に使用されるものです。そして次の股関節の伸展の分離は
ほとんど語られたものをみたことがありません。それはこれが使えてるプロスポーツ選手が本当のトップのしかも
一部に限られるからです。 腰を回旋するという刷り込みをされているため、股関節の伸展を感じるのは非常に難しい
とも言えます。作者は何人かに教えた際にその動きを伝えるのは非常に苦労しました。熟達者であると余計です。
では具体的に使いきれてない事例とその理由解決法についてまずは股関節の回旋について記載します。
股関節の回旋を使い切る。
回旋という表現をしていながら、実際は回旋ではなく後側の腸骨(骨盤の脇)を中心を通って前に出すような意識が
重要であったりします。これを回転させる意識ではうまくいかないことが多々あります。
問題のある人のほとんどは
臀筋とハムストリングが使いきれてない
ことが多いです。後の腸骨が目標方向と同一にまっすぐに後のおしりとハムストリング(もも裏)がきて
それをお尻で押し込み続けるというのが理想なのですが、多く見られるのは
お尻が押し込めていない。
お尻が一番力を発揮する対象物とまっすぐな方向を向ける。後腸骨が投球だったり打ったりする方向に対して垂直になる
状態を逃れてしまっている。ということが多いです。角度が垂直に近い状態で押し込み続けることで力を発揮します。
- 骨盤の中心の底を固定して後股関節側の骨盤を後に可能な限り引きます(タメ)
- 底は固定したまま、後骨盤の端を進行方向に真っ直ぐ進める。
- この際に臀筋ともも裏が閉まるのを感じる。これが最後に入るのが特に重要
- 後骨盤の端が動きの中で中盤を過ぎたら骨盤の中心の底を少し後ろ方向に引く
こんな流れです。
尻の位置が90度未満の状態から90度を越えてしまって動く(お尻が横からはみ出してしまったり、
お尻が左右広がる動き。悪い言葉で言えば肛門がゆるむような感覚)
90度まで行かないで終わってしまう
というのがよくみられます。これはお尻とハムストリングをとにかく使うことが一番大事であることが
わかってないのが原因です。これは内転筋が弱いことであったり、尻の筋肉の肛門側内側が使えてない
ことが多いです。そこをつかってしっかり真っ直ぐ尻ともも裏を押し込む意識が大事です。
前者の場合は腰を横に回しすぎと臀筋が意識できてません。後者の場合は腰が前にいってないのが理由です。
後骨盤の端とお尻をもっと前に押しこむようにします。
これを意識するのはアラベスクという運動があります。ピッチングメカニズムという本
にあります。この状態の意識が股関節の回旋であるのかということが大事になります。
まっすぐ立って足をのばしたまま真後ろに水平まで上げるのですがこの時に足が外側に決して開かないような
状態で行う運動です。臀筋やハムストリングが使えてない状態というのはこれが外側に開いている状態です。
閉じたまま後に上げるとかなり辛い状態だとおもうのですがこれが内転筋、臀筋、ハムストリングが使えてる状態です。
この上げた足が後側の股関節の感覚でしっかり股関節前が伸びて、ただしくできると腹部も引き伸ばされる感覚がある
のが使い切れている状態です。最終地点でこの感覚を作れるようにする意識が大事です。
これは股関節を回旋させる以外にも普段の歩行やランニングでもこの状態に近いものになることが大事です。
歩行の場合はこの動きが左右でくりかえされる感じで行います。
街でみているとほとんどの人ができていません。足を蹴る際にしっかり臀筋を使うことを普段意識することで
女性の尻のたるみ、骨盤が横にひろがったような体型が徐々に治っていきます。
アラベスクで意識づけをし普段の歩行でそれを使うことで股関節を回旋しきった動きによる不足された
筋力が鍛えられボディラインもよくなります。
正しい意識付けによる運動がわかれば難しいエクササイズとか実はいらなかったります。
歩く時にお尻を左右にゆらさずにしっかり回しきって歩くこれだけでいいのです。
街を見るとわかりますがほとんどできていません。そしてできた人を見つけたら見てください
だいたいお尻のラインが綺麗なはずです。
この動きではまた腹筋をしっかりしめて骨盤と連動させて胸郭を上げることも大事です。
それを意識してください。