2011年7月30日土曜日

理想の開発環境でクルーズ&アトラスに座って腰痛になってしまえばいい…エルゴノミクスチェアの危険性と動的安定性


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ちょっと前ですが理想の開発環境 って記事を発見しました。

mixi のエンジニアの椅子がほとんどクルーズ&アトラスになったようです。


ここにも書いてありますね。
この記事をみた時twittterで


「クルーズ&アトラス とか腰壊しそうな椅子を身体工学のとかで踊らされて座ってるやつは皇潤かってるお年寄りと大差ない。」


とか書いてしまいました。

腰を壊すには理由があります。体幹の筋力を低下させるのが主な理由です。

これは椅子に限らず姿勢を矯正するような器具でもだいたい当てはまる話です。

人間の体は各関節でバランスの取れた姿勢が大事です。バランスの取れた姿勢というのは
無駄な力が入らずに筋肉を均等に利用された状態です。

棒の上に棒を乗せたような状態

が筋肉で支えるのが理想的だとされています。しかし多くの人はそのバランスを取れた状態にはなってません。
それが様々な痛みであったり、スポーツで力を出せない、ムダな動作が多いといったことをうみます。

動的安定性と筋肉バランス

そして、股関節と肩関節は球状関節になっておりそれによってさまざまな動きになっているのですが
その関節はその分バランスのとれた状態になるのが難しくなっています。(それを動的安定性といいます。)
動的安定したポジションでは力は抜けているが筋肉に適度に刺激がはいっている状態です。

スポーツなどではその状態からの始動が必要になります。

しかしほとんどの人は筋肉のバランスが崩れておりそういう状態になっていません。

そういう最適な状態でない場合、人間の体は代替行為によって変なひねりがはいっています。

当然,スポーツでは最初から力をフルで出せない。始動が遅い。当たりに弱い等色々でてきます。筋力を使い切れない
となります。

若い時は筋力があるのでそれほど問題ないのですが(スポーツ過剰な負荷がかからない限り)

そして筋力が低下していくと腰痛や肩こり等が増えていくわけです。

スポーツの怪我でもだいたい同じなのですが代替行為をして変な筋肉に力がはいると
またそのために別の関節も変なポジションになり伝播していきます。そうすることで
別の箇所がいたんだりもします。

その根本になるのが身体操作の基本的な箇所である股関節と肩甲骨に関連した箇所になります。

その理由は人間はこの2つの関節は球状関節なので動的安定性が確保されたポジションを取ることが難しい
からです。

膝痛、腰痛は股関節から
肩こりは肩甲骨から来ます。

なぜこんな話をしたかというと

エルゴノミクスチェア

と呼ばれるものは人間の最適な姿勢を取らせることを目的としているからです。
そこに大きな落とし穴があります。強制的にその状態をつくると筋肉を使わないですみます。
それは筋力低下するということです。クルーズ&アトラスに至っては骨盤後継の姿勢を
取ります。それで長時間座ってるということはずっと寝てるのと同じだということです。

寝たきり老人養成ギブス

みたいなものです。治療であまりにも痛い場合にコルセットをつけるのは大事です。どうやっても筋力
だけでは支えられないわけです。しかしそれには別途リハビリによって鍛える必要があるわけです。

姿勢を矯正するような器具はたくさんありますが。可動性がないものはこういった問題を引き起こします。
また人の体の状態というのはさまざまなので体のことを考えた場合はもうフルオーダーメイド
のようなものでないといけません。

局所だけみてものをつくって後々問題になる開発というのは日本の企業の得意技な気がします。
身体工学とか言っているのに気がつかないのでしょうか? 直ちに害は確かにありませんが
10年とか5年たって問題がでてくると思います。

ってことで私にとってはクルーズ&アトラスが強制される開発環境なんて

地獄の開発環境

です。

mixi はみなさんまだ若いからいいでしょうが、30代になってそして腰をいわしてしまうかたがでてしまうんじゃないでしょうか?

すべてのエルゴノミクスチェアが悪いとは思いません。しかし日本のものはクルーズ&アトラスのように視野が
狭く短期的なことしか考えていない気がします。ただぶっ壊れるだけならいいんですが人の体までぶっ壊すのは
さすがに問題です。アリとキリギリスみたいなものです。
導入した担当者はあれを100回ぐらい音読したほうがいいです。


椅子を選ぶのに注意して欲しいことは 前の文章 の姿勢をとれることです。追加して骨盤前傾です。
骨盤の前傾が骨盤回りの筋肉に刺激を入れるので大事です。またいろいろなところでも言われていますが
正座というのは非常にいい姿勢です。しかし正座は膝を折ったままにするため膝を壊します。
膝に負荷がかからない正座のような状態が取れる椅子で動的安定性が確保できるというのが
いい椅子です。

人間工学で言われる目の高さ等は非常に大事です。それを確保しつつ背もたれがない椅子でただしい姿勢を取る
ほうがよっぽどましです。(疲れるでしょうが)

ちなみに私はアーロンチェアを動かせるようにした状態でつかっています。固定させると上のような問題が少しでてきますので。


2ch で意見をくれる人がいたので別エントリで追記しました




1 件のコメント:

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